金魚の病気は予防が最も重要です。
本記事では、金魚の病気予防の重要性や注意点、対策方法について詳しく解説します。
また、金魚が病気になりやすい時期にも触れますので、金魚の健康管理に役立てください。
金魚の病気は予防が一番重要
最初に金魚の病気について話すときに一番最初に言わなければならないのが、「予防が一番重要」ということです。
なぜ予防が一番重要なのか?
金魚の病気は、犬・猫などのペットに比べて、まだまだ解明されていません。
外科手術も難しいのが現状です。(少数ですが外科手術をやっている動物病院もあります)
万病に効くと言われる塩浴も、実際のところは治療しているのではなく、金魚の負担を軽減し回復力を上げているだけです。
(人間で例えると、風邪の時に部屋を快適な温度にし安静にしているような状態です)
このような背景があるため、金魚がいったん病気になってから治療するよりも、予防してやるほうが楽なんです。
金魚の病気の予防方法
金魚の病気の予防方法としては、次のような方法があります。
- 水質の悪化を防ぐ
- 水温の変化を少なくする
- 水替え後など金魚がストレスを感じた後は餌を抜く
- 毎日様子をチェック
- 様子がおかしいと感じたら餌を抜く
- 季節の変わり目は特にチェック
- 餌を抜いても調子が悪そうな場合は塩浴
特に「毎日様子をチェック」することが一番重要です。
また、季節ごとに気をつけるポイントもあります。
「金魚すくい本舗 金魚屋の息子」では「金魚の病気予報」を毎週配信しています。病気の予防に役に立つと思いますので、こちらもチェックしてみてください。
金魚の病気、1年間で危険な時期は春と秋
金魚が病気になりやすい時期というものも存在します。
この病気になりやすい時期を知っていれば、この時期は特に様子をチェックしてあげると、病気を予防しやすくなります。
金魚の病気、1年間で危険な時期は春と秋です。
特に、4月~5月の春、9月~10月の秋が、金魚が病気になりやすい時期となります。
なぜ、春と秋が病気になりやすい時期なのか?
理由はいくつあります。
春や秋になると病原菌や寄生虫が活動しやすい水温になるため
1つ目の理由は、春と秋の水温です。
冬は水温が低く、夏は水温が高いため、病原菌や寄生虫が活動しにくいです。
一方、春や秋になると病原菌や寄生虫が活動しやすい水温になるため、病気になりやすくなります。
春や秋は急激な温度変化が起こりやすいため
2つ目の理由は、春や秋は急激な温度変化が起こりやすいためです。
金魚は温度変化に弱い特徴があります。
急激な温度変化が起こりやすい時期は、金魚が体調を崩しやすいため注意しなければなりません。
なお、金魚を室内飼いしている場合、7月~8月も病気になりやすい場合があります。
その理由は、冷房のON・OFFによる急激な温度変化です。金魚は温度変化に弱いため、それにより体調を崩しやすくなります。
春は産卵期でもあるため
3つ目として、金魚の産卵期が関係してきます。
春は産卵期でもあるため、金魚が体調を崩しやすい時期です。
金魚の病気の治療は意味がないのか?
金魚の病気は予防が重要と書きましたが、それでも病気になってしまうことはあります(人間でも念入りに注意していても風邪をひくことがあるように)
病気になったら治療(塩浴・薬)は必要です。
病気の治療でいちばん重要なのが、早期の治療。金魚の病気治療は金魚の体力・回復力に頼る部分が大きいため、できるだけ早いうちの治療が重要となります。
その点でも、病気予防の「毎日金魚の様子をチェック」が重要となります。
金魚には治りやすい病気と治りにくい病気がある
また、金魚には治りやすい病気と治りにくい病気があります。
寄生虫が原因となる「ウオジラミ」や「イカリ虫」などは、寄生虫を取り除いてあげると治りやすい病気です。
他の病気は調子が悪ければ絶食し、塩水浴や薬浴が基本的な治療方法です。
昔、大学に病気の金魚を調べてもらうために送った際に言われたのが「薬浴をしないで持ってきてくれ」と言うことでした。
どうも「1回でも薬浴するとかなり殺菌されて何も残らないから」とのことでしたので、薬浴はかなり効果はあると言えます。
薬にもよりますが3日~7日間薬浴して、1週間ほど休薬期間を置いてあげる感じが良いです。