メダカの室内飼育で卵をたくさん採る方法|プロが教える採卵術と針子(稚魚)の育て方

メダカの室内飼育で卵をたくさん採る方法|プロが教える採卵術と針子(稚魚)の育て方

メダカを飼育している方なら、誰もが1度は「卵をたくさん採って繁殖させたい」と思いますよね。

そこで今回は、メダカの卵を室内飼育でたくさん採る方法を伝授します!

メダカの繁殖は室内なら1年中できる

メダカの産卵床

もし、室内飼育が可能で、LEDライトやサーモスタット、ヒーター等の環境を管理できるならば、水温調整することで一年中メダカの卵を採れます。

とても沢山の卵が採れて針子(生まれたばかりのメダカの赤ちゃん)も孵化させる事ができますが、親メダカは早く死んでしまいます。

沢山卵が採れすぎてしまう点は、心配要りません。

全ての卵が孵化する事もないし、全ての針子が無事に稚魚まで育つこともありません。

室内で産卵させる際は水温28度の環境に固定

当社では、6つだけ水槽を室内に置いて飼育しています。

室内で飼育するのは余り増えなくてもいい品種です。

屋外に出して日光を浴びると、室内では全く産まなかった品種も産み始めます。

逆に冬場に卵を取りたい品種は室内で飼育します。

サーモとヒーターで少し高めの28度に水温を固定し、一年中春の状態を作って産卵させます。

卵は底に落ちていることが多いです。

なので、私は飼育容器には砂利は入れない主義。

あと、先ほども言いましたが、強制的に産卵させたメダカは、その分早目に死んでしまいます。

ですから、ある程度の数の卵や針子が取れたら、水温調整組みから常温飼育組みへと移行します。

メダカは卵をたくさん産む年もあれば生まない年もある

何年もメダカの飼育をしていて今でも謎なのは、去年は全く産まなかった品種が今年は爆卵したり、その逆もあったりします。

例えば、紅帝がワンシーズンに1000匹以上取れる年もあれば、300匹位しか取れない年も有ります(笑)

同じ親達なのに、その年によって全く産まない年と爆卵する年があるのが何故なのか、何が原因なのか謎です…

人間から見ると同じ場所で同じ条件で飼育しているのにも関わらずこんな現象が起きるのは、メダカにとっては何か条件、状況が違うのでしょうね。

孵化した針子が全て育つとは限らない

針子のイメージ

数年前、室内飼育していた雲州三色10匹から卵を700個位取って、針子が沢山産まれました。

しかし、成魚になれたのは150匹位でした。

その後、針子の時に生クロレラを入れてグリーンウォーターにして粉エサを与えると、倍以上の針子が不安定な時期を生き抜いて稚魚になってくれました。

針子達は自然界で植物性プランクトンを食べて生きているので、何かしらプラスになったんだと思います。生クロレラついての詳しい話は、別の機会にお話ししますね。

針子をいかに育てるかがポイント

たくさん採卵しても、針子から稚魚まで成長できなければ全く意味が有りません。

いかに針子の時期に死なない様に飼育して、3週間後に稚魚になるまで生き延びさせるか。

これが、飼育匹数を増やすポイントだと思います。

私の住んでる高知県では、メダカは毎年3月末から卵を産み始めます。

そこから9月末までは、毎日卵の回収です。

しかし、8月以降の卵と針子は、これから大きくならないといけない時期に気温が下がって来るので、成長具合が微妙ですね。

ビニールハウスのある方は問題無いですが、私はビニールハウスが無いので大切な品種やお気に入りの品種は家の中に移動します。

季節に合わせて、室内と室外を使い分ける方法もオススメです。

100円ショップで使えそうなアイテムを加工する

100円ショップで使えそうな物は、アイディアを出して加工して使っています。

これは針子を分ける為の黒いプラボックス。

手持ちの所に網戸の修理用シールを貼ると、針子が抜けないしオーバーフローしないのでオススメです。

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