2022年7月23日のニュース記事『ワークショップ「見つけよう!調べよう!琵琶湖に住む小さな生きもの」開催!SCREENと琵琶湖博物館が共催』でお伝えしたとおり、滋賀県立琵琶湖博物館と株式会社SCREENホールディングスが共催したワークショップが開催されました。
ワークショップ当日(2022年7月25日)の様子を滋賀県立琵琶湖博物館にお聞きしました。
より多くの人に琵琶湖に住む小さな生きものの存在、不思議な姿かたちを伝えたい
ーーワークショップを開催しようと思ったきっかけはありますか?
琵琶湖には多くの小さな生きものが住み、琵琶湖を支えていますが、それを観察する機会は多くありません。
そのため、より多くの人に琵琶湖に住む小さな生きものの存在と、その不思議な姿かたちを知ってほしいと思い、ワークショップを開催しました。
独自の学習ノートを作成することで、観察しやすい環境作り
ーー今までに同様のワークショップを開催したことはあるのでしょうか?
今までも、琵琶湖博物館主催の微小生物観察イベントや学校団体への実習はありました。
今回は(株)SCREENホールディングスの協力で、より観察に力が入るよう、学習ノートを作れました。
琵琶湖に住む様々な生物を観察
ーーワークショップで行ったこと、観察できたプランクトンについて教えてください。
非常に多くのプランクトンを観察することができました。
今回はお題として、「ノロ」「オナガミジンコ」「ヤマトヒゲナガケンミジンコ」「ボルボックス」「ウデツヅミモ」「ビワクンショウモ」のうち4種を探すと言うものでしたが、中には6種全て見つけた子もいました。
これ以外にも数種の「ワムシ」の仲間、アオコの原因となる「ネンジュモ」や「ミクロキスティス」、ノロとは逆に琵琶湖最小のミジンコの「ゾウミジンコ」などを見つけた子たちも。
また、プランクトンではありませんが、水草などについていたと思われる「ミズミミズ」の仲間も見つけていました。
子どもたちは真剣に取り組んだ
ーー子供たちの様子はいかがでしたか?
非常に真剣に観察していました。
わからない生きものを自分なりに推測したり、その上で合っているか聞いてくる子も。
楽しみながら、小さな生きものたちを知ってもらえたと思います。
ーーこれからも、ワークショップは開催していくのでしょうか
今回、共同で制作した学習ノートを利用して、効果的に観察会を行えたと考えています。
人数やお題の出し方など、再考するべきところも見えてきたため、改善しつつ、今後もワークショップを続けていきたいです。
観察会を通して、水中には、不思議な姿をした面白い生きものがあふれていることを知ってもらえたかと思います。
目に見えないようなサイズの生きものたちも含めて、琵琶湖の生きものの多様性に興味を持ってもらえたらうれしいです。
この記事の画像は、滋賀県立琵琶湖博物館から提供いただいたものです。無断利用は禁止されていますので、ご留意ください