夏が近づくと、金魚を飼いたいという人が毎年増えていきます。とくに、夏祭りで金魚すくいをして「小赤」を手に入れる人が多い印象です。
この記事では、そんな小赤の寿命や、長生きさせるポイントについて紹介します。
小赤とはどんな魚?
小赤は、金魚の品種の1つです。最もポピュラーな品種の1つと言えます。
関連記事>>金魚とはどんな魚?特徴や種類、寿命、価格を紹介!
1匹あたりの価格が安いため、金魚すくいに使われていることが多いです。
また、アロワナなど肉食魚の生餌としても使われています。
小赤は丈夫
小赤は金魚すくいに使われるだけあって、比較的身体は丈夫です。
そのため、初心者でも飼いやすい品種と言えます。
しかし、ポイントを押さえないと早く死んでしまうため、注意してください。
小赤を長生きさせるポイントはこの記事の後半で紹介します。
小赤は意外と大きくなる
名前に「小」と入っている通り、販売されている時は4cm程度の小さい身体です。
しかし、長く飼育していると、ボディがフナのようになります。
そのまま育て続けると、最終的には20cm以上にまで大きくなるので、育てがいがあります。
小赤は上手に飼えば10年以上生きる
身体が丈夫な小赤は、上手に飼えば10年以上生きます。
金魚すくいのイメージが強く、すぐに死んでしまうイメージがあるかもしれません。
しかし、金魚すくいの小赤がすぐに死んでしまうのは、飼育方法が原因です。
適切な飼育をすれば10年以上楽しめる品種なので、安心してください。
小赤を長生きさせるポイント
ここからは、小赤を長生きさせるポイントを紹介します。
小赤の寿命を延ばすポイントは、次の3つです。
- 1匹あたりの水量を多くする
- エサを与えすぎない
- 金魚すくいで新しくとってきた個体と混泳させない
1つずつ、具体的に解説していきます。
1匹あたりの水量を多くする
まず、小赤を飼育する際は、1匹あたりの水量を多くしましょう。
小赤を含めた金魚は水を汚しやすいので、少ない水量で飼育すると水槽内の環境が悪化しやすいです。
小赤を長生きさせるためには、1匹あたりの水量を十分に確保してください。
金魚飼育の際の水量計算は、次の方程式が有名です。
必要水量=金魚の体長(cm)×1リットル
3cmの小赤なら1匹あたり3リットル、10cmの小赤なら1匹あたり10リットルが必要です。
エサを与えすぎない
飼育中は、エサを与えすぎないように気をつけてください。
エサ(有機物)を与えすぎると、水槽内の環境が悪化しやすくなります。
有機物と水槽内の環境についてはこちらの「ろ過(濾過)システムの仕組み」についての記事もご覧ください。
関連記事>>アクアリウムのろ過(濾過)システムの仕組みを解説!水槽を立ち上げる前に必要な知識
また、金魚には「満腹感」というものがないので、与えれば与えるだけ食べてしまい、病気になりやすくなります。
小赤がエサを求める姿は可愛いですが、少し控えめの1日1回程度に抑えましょう。
関連記事>>【鯉・メダカ・針子】エサ種類(浮遊餌・沈下餌)とエサやり方法について解説
金魚すくいで新しくとってきた個体と混泳させない
金魚すくいで新しく小赤を取ってきた場合、その個体と混泳させないようにしましょう。
金魚すくいで取ってきたばかりの個体は、病気にかかっている可能性があります。
そのため、すぐに混泳させてしまうと、水槽内の小赤が全滅してしまうかもしれません。
金魚すくいで取ってきた金魚は大型のバケツにいれて休息を与え、1週間以上様子をみましょう。
金魚すくいで取ってきた金魚を長生きさせるコツはこちらの記事で紹介しています。
関連記事>>金魚すくいでとった金魚の寿命を延ばす飼育方法|お祭りの出店や屋台の金魚でも長生きできる
上手に飼育して小赤を長生きさせてあげよう
この記事では、小赤の寿命や長生きさせるポイントについて紹介してきました。
小赤は上手に飼えば10年以上生き、20cm以上に大きくなる金魚です。
小赤を長生きさせるためには、1匹あたりの水量は「金魚の体長(cm)×1リットル」で計算し、エサを与えすぎないようにしながら、小赤にとって快適な環境を用意してあげましょう。
また、金魚すくいの金魚はすぐに混泳させず、しばらく様子を見てから元気そうだと判断した場合のみ同じ水槽内で飼うようにしてください。