お祭りに行くと、必ずと言っていいほど出店している金魚すくい。
この記事では、金魚すくいでとった金魚の寿命を延ばす方法を徹底解説します。
今年は金魚すくいでゲットした金魚を死なせたくない、という方は必見です。
金魚すくいの金魚の寿命は短い?

金魚すくいの金魚の寿命は短いと思っている方も多いかもしれません。
しかし、じつは金魚すくいの金魚でも長生きさせられます。
お祭りでゲットした金魚が早く死んでしまうのには、理由があります。
代表的な理由は、次の3つです。
- 屋台にいる時に弱っていた
- 持ち帰り方が悪かった
- 帰宅してからの世話が悪かった
これらの3つの理由は、それぞれ対策方法があります。
ここからは、「長生きする金魚をすくうポイント」「金魚の持ち帰り方」「お祭りから帰宅したらやるべき金魚の世話」を紹介します。
長生きする金魚をすくうポイント

金魚すくいでゲットした金魚を長生きさせるためには、「どのような金魚を狙うのか」が重要です。
金魚すくいでは「すくう」ことが目的となり、自分の近くにいる金魚をすくっているかもしれません。
しかし、屋台にいる金魚は既に弱っていたり、身体が丈夫でない種類だったりします。
そのため、金魚すくいでとった金魚を長生きさせるためには、最初から長生きできる特徴をもった金魚を狙う必要があります。
金魚すくいで狙うべき金魚の特徴

金魚すくいで狙うべき、長生きできる金魚の特徴は、次の3つです。
- 元気に泳いでいる
- 身体の発色が良い
- 種類は小赤
1つずつ、具体的に解説します。
元気に泳いでいる
まず、元気に泳いでいる金魚を狙いましょう。
元気に泳いでいる金魚は捕まえずらいですが、それだけ元気な証拠です。
なるべく、たくさん動いている金魚をすくいましょう。
身体の発色が良い
次に、金魚の身体の発色が良いということもポイントです。
身体の色が鮮やかな赤色で艶がある個体は、病気である可能性は低いです。
種類は小赤
最後に、狙う品種は小赤にしましょう。
小赤は金魚すくいではポピュラーな品種なので、金魚すくいでは「ハズレ」扱いを受けることもあります。
しかし、身体が丈夫なので、金魚すくいの過酷な環境の中でも元気に泳いでいる個体も多いです。
金魚すくいの金魚を長生きさせたい場合は、身体が丈夫な小赤を狙いましょう。
金魚すくいで避けるべき金魚の特徴

続いて、金魚すくいで避けるべき金魚の特徴を紹介します。
金魚すくいで避けるべき金魚の特徴は、次の3つです。
- 動き回らずじっとしている
- 色が薄かったり模様があったりする
- 出目金や琉金などの品種はさける
それぞれの理由について解説します。
動き回らずじっとしている
動き回らずじっとしている金魚は、長生きできない可能性が高いです。
じっとしている金魚の方がすくいやすいですが、そのような金魚は既に弱っています。
そのため、帰宅してからの処置でも回復できず、長生きできない場合が多いです。
金魚すくいでは、、じっとしている金魚は避け、元気に泳いでいる金魚を狙いましょう。
色が薄かったり模様があったりする
色が薄かったり模様があったりする金魚も、寿命が短い可能性があります。
身体にポツポツと点々がついている金魚などは、すでに病気にかかっているので、長生きできない場合が多いです。
すくう金魚を選ぶ際は、金魚の身体の表面をよく見てみましょう。
出目金や琉金はさける
金魚すくいでは出目金や琉金は「アタリ」扱いですが、これらの金魚は長生きできない場合が多いです。
出目金や琉金は小赤に比べると身体が丈夫ではなく、大量の小赤が泳いでいる中で圧倒され、身体が弱っている可能性があります。
そのため、確実に長生きさせる金魚をとりたい時は、出目金や琉金は避けましょう。
もちろん、「あえて出目金や琉金を狙って長生きさせる!」ということでも問題はありません。
金魚すくいでは元気に泳いでいる小赤を1匹~3匹狙うのがベスト

金魚すくいで狙うべき金魚は、元気に泳いでいる小赤です。
元気に泳いでいる小赤が最も長生きする可能性が高いので、今年のお祭りでは小赤を狙ってみましょう。
また、金魚すくいですくう金魚は1匹~3匹にした方が良いです。
すくった金魚は小さな袋に入れて渡されますが、袋の中に沢山の金魚がいると酸欠になりやすく、過酷な環境で金魚が弱ってしまいます。
家に持ち帰ることを考えると、すくう金魚は1匹~3匹がベストです。
金魚の持ち帰り方

つづいて、お祭りで金魚をすくったあと、家に帰るまでのポイントについて紹介します。
金魚すくいの金魚を長生きさせる方法は、すくってからの扱いが重要です。
これから紹介するポイントは、必ず守るようにしてください。
金魚の持ち帰り方のポイントは、次の3つです。
- 金魚すくいは帰る直前にする
- なるべく急いで帰る
- 急激な温度変化を避ける
1つずつ詳細を解説します。
金魚すくいは帰る直前にする

金魚すくいは、帰る直前にしてください。
金魚すくいですくった金魚は、小さな袋に入れて渡されます。
お祭りの序盤で金魚すくいをして、その後、袋に入れて金魚を持ち歩いていると、あっという間に弱ってしまいます。
金魚すくいをした後は、すぐに帰るようにしてください。
なるべく急いで帰る

金魚を持ってお祭りから帰るときは、なるべく急いで帰りましょう。
金魚を長生きさせるためには、なるべく早く小さな袋から大きな容器に移してあげなくてはなりません。
コンビニやスーパー、ゲームセンターなどに寄り道せず、まっすぐ家に帰りましょう。
(安全には気をつけてください。)
急激な水温変化を避ける

金魚を持ち換える際は、急激な水温変化にも気をつけてください。
金魚を含めた魚たちは、水温が急激に変わると弱ってしまいます。
(気温が急激に変わると、風邪をひきやすくなるようなイメージです)
そのため、金魚の入れられている袋の水温が急激に変化しないよう、焼きそばやたこ焼きなどの熱いものや、ラムネなど冷たいものと一緒の袋に入れて持ち帰ることは避けましょう。
お祭りから帰宅したらやるべき金魚の世話

さて、お祭りから帰宅したら、いよいよ金魚を長生きさせるための世話が始まります。
金魚を長生きさせるためには、ここから紹介する次のステップで金魚を休息させ、回復させることが重要です。
- バケツに1匹ずつ入れて様子を見る
- 1週間は静かな場所で放置する
- 元気な金魚だけ飼育する水槽に移動する
バケツに1匹ずつ入れて様子を見る

まずは、バケツに金魚を1匹ずつ入れます。
1匹の金魚につき10リットル以上の水を用意しましょう。
大量の水で1匹ずつ休息させることで、過酷な金魚すくいの環境で疲弊した身体を癒すことが目的です。
金魚をバケツに入れる際は、【水合わせ】を行います。
金魚がいる袋の水と、バケツの中の水は水温も水質も異なります。そのため、ザバッとバケツに入れてしまうと、金魚にとって負担が大きいです。
このような事を避けるため、水温や水質を合わせる作業が水合わせです。
まず、バケツの中に袋を30分程度浮かべ、水温を合わせます。
つづいて、バケツの中の水を少しずつ袋の中に入れて、水質を合わせてください。
「10分おきに」袋の中の水量の「5分の1程度」ずつ、バケツの中の水を入れていきましょう。
この時、袋の中の水がなるべくバケツの中に入らないよう注意してください。
袋の中の水は金魚すくいの水なので、病原菌がいる可能性があるためです。
袋の中に水を5回程度入れたら、水合わせは完了です。
金魚が複数匹いる場合は、袋から1つのバケツの中に全ての金魚を入れ、その後それぞれのバケツに分けてください。
1週間は静かな場所で放置する

バケツの中に1匹ずつ金魚を入れたら、1週間程度静かな場所で放置します。
この時、エサを与える必要はありません。
金魚は消化能力が高くないので、疲弊した状態でエサを食べると身体が弱ってしまいます。
そのため、消化器官を休ませつつ、身体を癒すために、なにも与えずに様子を見ます。
元気な金魚だけ飼育する水槽に移動する

1週間経過したら、元気な金魚だけ飼育する水槽に移動してください。
この時には身体が回復し、元気に泳いでいる金魚もいるでしょう。
「この金魚は元気がないな」と思ったら、水槽に移さずバケツで様子を見ます。
(病気の金魚が水槽にいると、他の金魚に移してしまう可能性があるためです)
金魚すくいの金魚を飼う時の注意点

最後に、金魚すくいの金魚を飼育する際の注意点を紹介します。
最初はエサをあげない
水槽に入れた直後は、エサをあげないようにしましょう。
先ほども紹介しましたが、金魚の消化器官は未熟なので、身体の調子が整う前にエサを食べると弱ってしまいます。
水槽に移してから2~3日経過してから、エサをあげるようにしてください。
この時、金魚が食べきれる量のエサを与えることが重要です。
水の量は多めにする
金魚を飼育する際は、水の量を多めにしましょう。
水量が多ければ多いほど水が汚れにくく、金魚にとっていい環境となります。
水量は、次の方程式で求められます。
必要水量=金魚の体長(cm)×1リットル
3cmの金魚を3匹飼う場合は、1匹あたり3リットルで合計9リットル以上の水量が理想です。
金魚を休ませることを意識する
水槽に移してからも、金魚を休息させることを意識しましょう。
水槽で可愛らしく泳ぐ金魚を見ると、水槽の壁をコツコツと叩いてしまうこともあるかもしれません。
しかし、そのようなことを繰り返していると、金魚にとってはストレスとなります。
水槽に移してから1か月間は、なるべくそっとしておきましょう。
まとめ|お祭りの金魚も飼育方法次第で長生きできる

この記事では、金魚すくいでゲットした金魚を長生きさせる方法について紹介してきました。
結論からすると、お祭りの金魚も飼育方法次第で長生きできます。
今年のお祭りで金魚すくいをする際は、この記事で紹介した内容を参考にしてみてください。
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