メダカの繁殖(産卵)方法と針子(稚魚)の育て方を徹底解説!

メダカの繁殖(産卵)方法と針子(稚魚)の育て方を徹底解説!

この記事では、メダカの繁殖(産卵)方法と針子(稚魚)の育て方、生クロレラと針子(メダカの稚魚)の生存率アップとの関係などについて解説します。

メダカの繁殖を試みている方は必見です!

メダカの孵化スケジュール

私の居る高知では3月末辺りからメダカが産卵し始めます。

6月中旬になると屋外飼育しているほぼ全ての品種のメダカ達が卵を産み始めます。

そこからシーズン中はほぼ毎日産み続けます。

メダカが産卵しない時はどうすればいい?

1つのケースで多頭飼いしている場合、「全く産まない!」なんて事が有りますが、その時はワンペアにしてみて下さい。

そうすると、産み始めたりします。

繁殖についても、一般的な飼育ではオス1匹にメス3匹位が繁殖セットとなります。

うちは会社なので、NV BOXの13や22で 1品種20~30匹の成魚が入っていて、産卵床に毎日沢山の卵が付いてます。

メダカの卵の管理方法

卵の管理方法も色々有りますから飼育する場所の問題や敷地のスペースの関係も有り皆さんそれぞれに工夫されてると思います。

卵が付いた産卵床をそのままバケツに移すのが1番簡単です。

個人で少しの品種を楽しまれている方なら、バケツに移動で楽チンに行けます。

しかし、私の様に120品種も繁殖していると、バケツを120個以上置くスペースが必要になって来るので流石にそれは無理。

うちは毎日採卵しても1日で全ての卵は取りきれないので、実質3日に一度回収してる様な感じです。

卵を入れるケースにも間違えない様にそれぞれの品種名を書いて貼り付けてます。

メダカの卵の成長

メダカの卵は、受精後半日で細胞分裂が盛んに行われて、中心部に栄養分が入ったヨークサックが作られます。

そして3日くらい経つと頭や目になる部分がハッキリとし始めます。

更に5日目になると、目になる部分がハッキリと分かり黒づいて卵の中のメダカもそれなりに長くなってるのが分かります。

約1週間も経つと体の殆どが完成し、卵の中でグルグル回ってみたり動きが出て来ます。

10日も経つと元気いっぱいに卵の中で針子が動きまわってます。もういつ外に出ようかとタイミングを伺っているかのようです。

そして、遂に孵化。酵素で丈夫な卵の膜を溶かしてシッポから元気に出て来ます。

メダカの卵が孵化した時の飼育方法

卵を取って入れている容器から順番に孵化した針子達が出て来ます。

針子は生まれた時の水質を心地よいと感じるらしいので、あえて水は交換せずに蒸発したら足して行きます。

別の容器に移し替えると何匹も死んでしまいますので、少し成長した針子や稚魚だけを掬って親と同じ容器に移動します。

写真はマリンブルー深海の親魚と稚魚

針子は孵化後3日間はエサを食べなくてもお腹の所に有るオレンジ色の栄養素の袋、ヨークサックが有るお陰で大丈夫です。

しかし、その後はエサをあげないとあっさり全滅します。

初めの方の針子程当然弱いので、エサやりは忘れずに出来れば少量の粉エサを朝と夕方2回あげれたらいいですね。

人間の赤ちゃんと同じで親程一度に沢山のエサは食べれないので小刻みにあげる方がいいです。

関連記事>>【鯉・メダカ・針子】エサ種類(浮遊餌・沈下餌)とエサやり方法について解説

メダカの針子は、孵化後約3週間で稚魚になります。

死亡リスクの高い初めの3週間を生き抜いて稚魚になれたらひとまず安心です。

少し大きくなった針子と稚魚

メダカの飼育で1番難しいのは孵化後3週間の針子の時期に死なせず育てられるかどうかです。

親メダカは少しくらいエサをあげなくても死にませんが、針子はすぐに餓死してしまいます。

折角お気に入りの個体達からの卵が沢山取れても増やせなかったら残念ですからね。

1匹でも多く生かして匹数を増やす楽しみと予想した好みの色や柄が出る事を楽しんで頂けたと思います。

針子は孵化後、孵化した水質を1番快適だと思うらしいので、初めは2週間位そのままの場所でエサやりをしてください。

少し大きくなってから広い容器に移しましょう。

生クロレラと針子(メダカの稚魚)の生存率アップとの関係について

私は針子のエサは粉えさのみです。

(本当はゾウリムシあげると成長も早いと思いますが、ゾウリムシを育てるの面倒なので)

しかし、水を普通の透明な状態で針子を飼育するより、少し生クロレラを入れてグリーンウォーターにした方が針子の死亡率が下がります。

理由としては、少しでも自然に近いのかなと思います。

生クロレラは、稚魚たちの餌になるミジンコのエサになります。

PSBでゾウリムシを培養。毎日シェイクします。針子のエサであり、ミジンコのエサでもあります。

ミジンコは、大量に水を入れた容器に生クロレラと一緒に放置しておくと、勝手にどんどん増えます。

メダカの稚魚達も、粉エサを与えるよりミジンコをあげた方が断然早く大きく育ちます。

生クロレラは独特の匂いが有りますが、冷蔵庫で冷やしておけばそんなに匂いも気になりません。

(ただし、蓋はしてくださいね。)

生クロレラは生きた成分なので濃い緑色をしてますが、品質が落ちて来ると段々茶色になって来ますのでなるべく早目に使って下さい。

ミジンコが居る容器には生クロレラがエサになります

使用方法はお好みになりますが、目安1リットルの水に対して生クロレラを1ml入れてかき混ぜます。

濃さは好みで調整して問題ありません。ただし、余り濃く入れ過ぎると酸欠を起こしますので気を付けてください。

メダカの孵化から3週間が針子と稚魚を育てるポイント

針子は孵化後約3週間からひと月で稚魚になります。

ここまで生き延びたらひとまずは安心です。

針子の時期の死亡リスクは乗り越えたと言っていいでしょう。

もし、針子や稚魚がスモールアイの血統なら、正眼とスモールアイと分けておきましょう。

スモールアイの稚魚

沢山の針子や稚魚が孵化すると中にダルマが発生する時があります。ダルマも別の容器に分けておくといいかも知れませんね。

アクアリウムカテゴリの最新記事