熱帯魚でも特に人気のあるグッピー。色や柄の種類が多く、飼育もしやすいため初心者からベテランまで幅広い人気があります。
この記事では、そんなグッピーの特徴や種類、寿命、価格を紹介します。これからグッピーを飼いたい人は必読です。
グッピーとは?
まずはグッピーの基本的な情報を紹介します。
- 原産:南米北部
- 分類:カダヤシ科グッピー属
- 体調:雄は3cm程度。雌は5cm程度。
南米原産の熱帯魚なので、グッピーに最適な水温は22度〜26度で、弱アルカリ性の水質を好みます。飼育時は水槽にヒーターを導入する必要がありますが、比較的飼育しやすい種類です。
グッピーのオスとメスの違い
グッピーの外見は、オスとメスで大きく異なります。
オスは色鮮やかな体色に加え、大きな尾ヒレがあることが特徴です。また、色や柄が個体によって全く異なります。グッピーのオスがひらひらを泳ぐ姿は、グッピー飼育の魅力の1つです。
メスの色合いは、オスと比べると地味です。グッピーのメスは丸く大きな体が特徴で、見た目は少し大きなメダカのように見えます。
卵胎生
グッピーは、体内で卵を孵化させ、その後稚魚を出産する「卵胎生」という変わった方法で出産をすることでも知られています。「グッピーは赤ちゃんを産む」という人もいますが、正確にはお腹の中に卵を産んでいます。
メスのお腹に卵を持ったまま交尾を行うため、オスには「ゴノポジウム」というヒレのような生殖器官があります。
グッピーのバリエーション
グッピーは観賞用熱帯魚の中でも、飼育がしやすくポピュラーな魚です。
また、色や柄の種類などバリエーションが豊富です。繁殖力が強いため、自分で交配させ好みの柄を出すなど楽しみ方もされています。
代表的なグッピーの仲間
グッピーには「国産グッピー」と「外国産グッピー」の二種類があります。
国産と外国産で外見的違いはほとんどありませんが、国産グッピーはブリーダーや愛好家が国内で徹底した管理を行なっているため、丈夫で飼育しやすい傾向があります。
一方、柄や色にもこだわって飼育されているため、国産グッピーは外国産グッピーと比べるとやや値段が高めです。
また、グッピーの仲間は、色や柄の系統でいくつかの種類に大別されます。
例えば、ボディや尾ヒレに模様がなく、一色で統一された個体を「ソリッド系」といい、赤、黒、白など様々な体色の品種があります。
また、「グラス系」は、鮮やかな体色と大きな尾ヒレに入る繊細なスポット模様が特徴の品種です。ユラユラと揺れる大きな尾ヒレは非常に優雅な印象を受けます。
ボディと尾ヒレにあるコブラのような模様が特徴の「コブラ系」という系統もあります。グラス系グッピーと異なり、尾ヒレだけでなく全身に模様があります。
二股に分かれた尾ヒレを持つ品種は「ダブルソード系」と言います。見た目の美しさに定評がありコンテストも行われます。比較的丈夫で、初めての飼育にもオススメです。
ボディの半分が黒、残りの半分が鮮やかな色になる品種は「タキシード系」と言います。ドイツイエロータキシード等が有名です。
ここからは、それぞれの系統の代表的な品種を紹介します。
フルブラック
全身真っ黒の「フルブラック」は、水槽の中で抜群の存在感を放ちます。そのため、ソリッド系のグッピーの中でも人気の品種です。
ブルーグラスグッピー
「ブルーグラスグッピー」はグラス系でも、クリアなブルーのボディと尾ヒレにある繊細な模様が人気です。
また、温和な性格のため、混泳もオススメの品種です。
レッドグラス
赤いグッピーは「レッドグラス」と言います。こちらも混泳にオススメの品種です。
イエローグラス
黄色のグッピーは「イエローグラス」です。イエローグラスも混泳にオススメの品種の1つです。
レースコブラグッピー
「レースコブラグッピー」は、コブラ模様がより繊細に入っており、非常にゴージャスな外見で人気があります。
ドイツイエロータキシード
黄白色の大きな尾ヒレと黒のボディでタキシードを着ているかのような見た目をしているのが「ドイツイエロータキシード」です。尾ヒレを揺らしながら泳ぐ姿は気品があります。
ウィーンエメラルド
「ウィーンエメラルド」は、名前の通りエメラルドグリーンの体色と、二股に分かれた尾ヒレが特徴です。
グッピーの寿命はどのくらい?
グッピーの寿命は半年〜1年ほど、長くても2年と言われています。
熱帯魚としては、グッピーの寿命はやや短めです。その原因は、水質環境による病気が多いです。
水質が悪いと、ボディに白色の斑点が現れる「白点病」や、「尾ぐされ病」という尾ヒレがボロボロになる病気にかかりやすくなります。
元々は比較的丈夫な熱帯魚ですので、しっかりとした水質管理を行えば1年半程度は生きてくれるでしょう。
グッピーの価格はどのくらい?
グッピーの価格は国産と外国産で大きく異なりなります。
外国産グッピーはペアで200円程度です。ホームセンターなどでミックスグッピーとして販売されていることが多く、水槽でカラフルなグッピーをたくさん飼育したい方にオススメです。
一方、国産グッピーはブリーダーにより一匹一匹丁寧に飼育されているため、外国産より値段は高めで、ペアだと1,000円〜数千円することもあります。柄や尾ヒレにこだわりたい方は国産がオススメです。
グッピーはバリエーションが豊富で飼いやすい魚
この記事では、グッピーの特徴や種類、寿命や価格を紹介してきました。
グッピーは柄や色の種類が多くで、水槽の雰囲気に合わせて品種を選ぶ事ができるなどバリエーションが豊かです。外国産グッピーであれば値段も高くなく、丈夫であるため初めて熱帯魚を飼う方にもオススメです。
「熱帯魚はグッピーに始まりグッピーに終わる」と言われているほど、定番で不動の人気の熱帯魚がグッピーです。ぜひ好みの1匹を見つけてみてはいかがでしょうか。