メダカの飼育をされてる皆さんにとって、次世代の引数を増やす事は大きな喜びと楽しみになるでしょう。
そんなメダカ好きの皆さん、自分のオリジナルメダカを作る事にお楽しみでチャレンジしてみてはどうでしょうか。
この記事では、新種のメダカを生み出すことへのチャレンジと、品種改良と掛け合わせについて解説します。
品種改良について詳しくなれば、きっと匹数を増やすだけの飼育よりもっと楽しくなって来ますよ。
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固定率を上げるためには親世代のイメージが重要
私は今年も、先の年に向けて何品種か違う品種同士の掛け合わせ実験をしています。
新しい品種を作ることや固定率を上げて行くには、永い時間が掛かります。
そのため、先に雄雌の親メダカを決める、つまり親世代をどのように選ぶかが重要です。
私の場合は、F2で3:1のメンデルの分離の法則で出現する25%以下にどんなメダカが出て来るのかをイメージして初めの親を選びます。
以前私の投稿した記事でもメンデルの分離の法則を例にした事が有りますが、今回も1つ例をあげてみましょう。
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劣勢のaaメダカ同士のペアの組み合わせ
種親AAと種親aaを組み合わせると、F1ではAaが生まれます。Aaは優勢の性質が出ます。
さらに次世代のF2では、AAが25%、Aaが50%、そして劣勢のaaも約25%の割合で生まれてきます。
aaは劣勢で、他のメダカ達とは違う表現が出てくるのが特徴です。
劣勢のaa同士のペアでは、次世代はほぼaaのみになります。
劣勢同士の交配は基本的に余り卵を産みませんし孵化率も低いです。(産まない、孵化しない、育たないの三拍子で苦戦させられる事が多いです。)
しかし、少しお楽しみの期待部分も有ります。
何が楽しみかと言うと、劣勢同士を掛け合わせて累代して行くと、更なるスーパー劣勢が出る事が有ります。
主にアルビノ系になる事が多いですが、赤目になってみたり他の兄弟達と全く違う色の表現の子が出ることがあるのです。
鬼赤紅帝とブラックサファイアの掛け合わせ
例えば、この「鬼赤紅帝」と「ブラックサファイア」の掛け合わせで、どんな子がF2のaaとして出現するでしょうか。
F2の約75%(AAとAa)は、F1と同じ見た目になります。
楽しみなのは、「鬼赤紅帝」と「ブラックサファイア」の掛け合わせのF2世代の「aa」がどんな見た目になるかということです。
うちでは来期、この答えが出ます。
どんな個体が出て来るのかお楽しみです。