熱帯魚では有名なネオンテトラ。赤と青の模様がキレイな熱帯魚で、誰でも一度は見たことがあるのではないでしょうか?
ネオンテトラはアクアリウムでもよく飼育されており、アクアリウム初心者でも飼いやすい種類です。
今回は、そんなネオンテトラについてもっと深く分かるように、特徴や種類、寿命や価格を詳しく紹介します。
ネオンテトラとは?
まずはネオンテトラの基本的な情報を紹介します。
- 原産:南アメリカ
- 学名:Paracheirodon innesi
- 分類:カラシン目カラシン科
- 体長:最大約4センチメートル
ネオンテトラは自然界では、主にアマゾン川流域に生息しています。
頭部の先から尾びれにかけて青色に、お腹の真ん中あたりから尾びれまでが赤色に染まっており、体がネオンのように美しく光ることが名前の由来になっています。
ネオンテトラの体長は最大4cmくらいです。(アクアショップではもう少し小さく2cmくらいで販売されています)
基本的には群れで生活をしており、水槽内でも群れで泳ぐ姿を見ることができます。
ネオンのように光ることが有名ですが、発光については体自体が光っているのではなく、体に含んだ色素が光を反射しています。
観賞魚として古くから人気で、性格もおとなしく値段も安価なため、アクアリウム初心者でも飼いやすい熱帯魚といえます。
代表的なネオンテトラの仲間
ネオンテトラにはいくつか仲間がいます。ネオンテトラと一緒に飼うこともあるので、代表的な種類を紹介します。
カージナルテトラ
カージナルテトラは、ネオンテトラより少し大きな種類です。
見た目はネオンテトラとほとんど同じです。ネオンテトラとカージナルテトラの違いとしては、カージナルテトラは赤色の模様が下半分全体にわたることと、カージナルテトラの方がネオンテトラよりも体長が1センチほど大きいことが挙げられます。
飼い方や性格などは、ネオンテトラとほとんど同じです。
グリーンネオンテトラ
グリーンネオンテトラは、ネオンテトラよりも青色が少し強調された種類です。(名前にグリーンとつきますが、青色の印象の方が強いです。)
グリーンネオンテトラの見た目もネオンテトラと良く似ていますが、違いは青模様の入り方です。ネオンテトラは尾びれと背びれの中間くらいから青模様が入るのに対して、グリーンネオンは尾びれの先から頭部の先まで一直線に青模様が入ります。
また、体下半分の赤模様も薄い個体が多いです。
ダイヤモンドテトラ
ダイヤモンドテトラは、その名のとおり体表がダイヤモンドのようにキラキラ光る美しい種類です。身体は透明にも見えます。
大きさはネオンテトラより少し大きく、5センチほどです。
ダイヤモンドテトラは、ひらひらしたヒレを追いかけて齧ることがあります。そのため、ベタやグッピーなどを混泳させるには向いていません。ダイヤモンドテトラを飼う際は、一緒に入れる魚に注意しましょう。
ブラックネオンテトラ
ブラックネオンテトラは、ブラジルのパラグアイ川周辺に生息している種類です。黒い体色に銀色の模様が入った渋い色をしており、目はオレンジ色に光っています。
体はネオンテトラより少し大きいくらいで、性格は温和なので、ブラックネオンテトラも飼いやすい種類と言えます。
他のテトラ同様、元々群れで生活している熱帯魚なので、1匹だけで飼うと調子が悪くなったりすることもあります。飼育する際は群泳させてあげましょう。
ネオンテトラの寿命はどのくらい?
ここからは、ネオンテトラの寿命について紹介します。
ネオンテトラの寿命は、平均的には1年半~3年くらいです。飼育環境などによってはさらに長生きする場合もあり、中には5年ほど生きる個体もいるようです。
自然界のように10匹以上の群れで生活すると調子が良くなるので、できるだけ群泳させてみましょう。
水質や水温、餌などの環境によっても寿命が変わります。
水温は他の熱帯魚のように25~28℃くらいが適温です。水質はアマゾン川の性質に近い弱酸性の軟水を好みます。ph6.0~7.0にキープできると理想的と言えるでしょう。もちろん、中性の水でも問題なく飼育できます。
餌は基本的には何でも食べますが、口が小さいのでフレークや粒タイプの食べられるくらいの大きさのものが良いでしょう。
また、水槽の中層あたりを泳いでいることが多いので、底にすぐ沈んでしまうコリドラス用のようなエサは食べづらいです。ネオンテトラ用には、水面や水中にしばらく漂うようなものを用意しましょう。
ネオンテトラの価格はどのくらい?
大きさによって違いますが、ネオンテトラは1匹あたり50円~150円で購入できます。
小さいサイズの個体は、1匹約50円~100円程度で購入できます。中サイズで約100円、大きいサイズになると約150円程度で購入できます。アクアリウム初心者でも手を出しやすい価格帯なのではないでしょうか。
ネオンテトラは生態としても群れで生活するのが好きな生き物なので、可能であれば数匹~10数匹を一緒に飼育すると良いです。また、ネオンテトラが群泳しているところは見た目も非常にキレイです。
ネオンテトラを購入する際に気を付けたいポイントは、病気にかかっていないかどうかを見ることです。ネオンテトラ以外の熱帯魚と同様に、身体に白い点々がついていたり、集団から離れて泳がずにじっとしていたり、ヒレが裂けていたりする個体は弱っている可能性が高いです。
ネオンテトラはアクアリウム初心者向けな熱帯魚
この記事では、ネオンテトラの特徴や種類、寿命、価格について紹介してきました。
結論としては、ネオンテトラはアクアリウム初心者の方が飼うのに向いている熱帯魚といえるでしょう。1匹50円~100円ほどで飼うことができ、小柄で扱いやすく、水質の変化にも強く丈夫であるため、飼育に手間がかかりません。
また、性格も温和なため、他の魚を攻撃したりすることもありません。そのため、他の種類の熱帯魚とも一緒に飼いやすいです。
赤と青の模様が美しいネオンテトラ。アクアリウム初心者の方は、ぜひネオンテトラから飼育を始めてみてはいかがでしょうか。