テラリウムとは?種類や魅力、費用、派生趣味を紹介!

テラリウムとは?種類や魅力、費用、派生趣味を紹介!

「癒しが欲しい」「おしゃれな趣味が欲しい」「お部屋を華やかにしたい」と思っていませんか?

水槽やボトルの中に小さな自然を再現するテラリウムであれば、手軽に低コストで実現することができます!

この記事では、テラリウムの種類・魅力・費用・派生趣味をご紹介します。最後まで読んでいただけましたらテラリウムをやってみたいと思われるはずですのでお付き合い下さい!

テラリウムとは?

まずテラリウムについての紹介します。

テラリウム(terrarium)の語源は、ラテン語で「テラ(terra)→地面・大地」と「リウム(arium)→空間・場所」を合わせた造語で、直訳すると「大地が保管されている場所」という意味になります。(当サイトソルナリウムの「リウム」も、この接尾語「arium」からとっています。)

つまり、テラリウムとは、動植物をガラスやアクリルといった容器(水槽・鉢・小瓶など)などで飼育・栽培することを指します。

最近では、ホームセンターやペットショップ等でも手軽に動植物を購入できます。好きな動植物を容器に入れ、好きなようにアレンジメントを加えるだけなので、初心者にも簡単な趣味です。インスタ映えを狙ったオシャレな趣味としても取り組みやすく、お部屋のインテリアとしても人気です。

テラリウムにはストレス軽減効果も期待できる

また、ストレス社会と言われている現代においては、植物栽培・鑑賞によるフィトセラピーや、動物との触れ合いによるアニマルセラピーによって精神的ストレスを和らげることも注目されています。

テラリウムは、ストレス社会を生きる現代人の趣味としてはピッタリです。

テラリウムの歴史

テラリウムは19世紀のイギリスで誕生したと言われています。

テラリウムは誕生当初、現代のような観賞用ではなく、植民地等へ多くの植物を運搬する為の手法でした。作物や医療用の植物を運搬するのに非常に活躍をし、その後に一般市民へも園芸用として広まったと言われています。この時、運搬に用いられていた容器は「ウォードの箱」と呼ばれています。

その後、江戸時代後半に日本にテラリウムの技術が伝えられました。もっとも、この頃は観賞用や園芸用ではなく、動植物の運搬用の手法でした。

その後、昭和の終わりごろになって、テラリウムは観賞や園芸の趣味として広まりました。

テラリウムの種類

ここからは、テラリウムの種類について紹介します。

テラリウムは、植物の元々の生成している環境や、飼育する生物によって次のように分類されます。

  • 熱帯雨林テラリウム
  • 乾燥地帯テラリウム
  • 苔テラリウム(コケリウム)
  • 爬虫類テラリウム
  • 両生類テラリウム
  • 昆虫テラリウム

1つずつ順番に紹介していきます。

熱帯雨林テラリウム

熱帯雨林テラリウムでは、東南アジア、中部アフリカ、中南米などの温暖で雨量の多い地域(熱帯雨林)に生えている植物を栽培します。

熱帯雨林テラリウムで育てる代表的な植物

ベゴニア、アルディシア、アルゴステマ、等々…

乾燥地帯テラリウム

乾燥地帯テラリウムは、熱帯雨林とは逆に乾燥しており、植物が生成しにくいエリアの植物の栽培をします。

乾燥地帯テラリウムで育てる代表的な植物

ユーフォルビア、サボテンなど

苔テラリウム(コケリウム)

苔テラリウムはその名前の通り、コケのテラリウムです。コケリウムとも呼ばれています。

コケリウムの作り方はこちらの「コケリウムの作り方!卓上に置ける小さなテラリウムを作る」で詳しく紹介しています。

苔テラリウムで育てる代表的な植物

ホソバオキナゴケ、ヒノキゴケなど

ソルナリウムでは、コケリウム用の苔を栽培している苔農家兼苔作家の西予苔園こけみざわさんにインタビューしました

関連記事>>苔農家兼苔作家の西予苔園こけみざわさんにインタビュー

ホソバオキナゴケ、ヒノキゴケなどの写真も多数紹介しています。綺麗な苔の写真を見たい方にはオススメの記事です。

また、日本中の苔愛好家が集まる「岡山コケの会(通称:オカモス)」さんにも、お話を伺っています。

関連記事>>全国のコケ愛好家が集まる「岡山コケの会」にインタビュー!

コケの楽しみ方を知りたい方にオススメの記事です。

岡山コケの会世話人代表の方へのインタビュー記事は、近日公開予定です。お楽しみに。

アクアテラリウム

アクアテラリウムは、テラリウムとアクアリウムを共存させる方法です。

テラリウムの知識だけではなく、アクアリウムの知識も必要になるため、上級者向けの趣味です。

アクアテラリウムでは、アクアリウムをメインにするのかテラリウムをメインにするのかで、飼育する生き物も変わります。

アクアテラリウムで飼育する代表的な魚や動物

メダカ、カエル、トカゲ類など

爬虫類テラリウム

トカゲ、ヤモリ、蛇といった爬虫類を飼育するテラリウムです。爬虫類にストレスを与えないためのゲージで、植物も育てるテクニックが必要となります。また、爬虫類用のエサも用意する必要があります。

爬虫類テラリウムで飼育する代表的な動物

ベーコンミズトカゲ、ワーテルローミズベトカゲなど

両生類テラリウム

イモリやカエルといった両生類を飼育するテラリウムです。飼育する生き物が食物連鎖の関係になっていないか注意が必要です。また、毒を持っている動物も多いので、飼育前には必ず確認をしてください。

両生類テラリウムで飼育する代表的な動物

アカハライモリ、アマガエル、トノサマガエルなど

昆虫テラリウム

小さい頃、誰でも一度は昆虫を飼った事があるのではないでしょうか?実は、クワガタやカブトムシの飼育もテラリウムの1種です。

昆虫テラリウムも2種類以上の生物を飼育する際には、食物連鎖の関係にならないように注意してください。

昆虫テラリウムで飼育する代表的な昆虫

カブトムシ全般、オオクワガタなど

テラリウムにかかる費用

テラリウムにかかる費用は、どのようなテラリウムを作るのかによって安くもできますし高くもなります。

例えば、動植物を自分で採集し、ボトルや容器は有り合わせのものを使用すれば、0円からでも気軽に始められます。

また、容器やグリーンモスといった植物、その他フィギュア等の装飾品は100円ショップで購入することも可能です。ホームセンターで水槽や動植物、土、を購入しても、全て合わせて3,000円程度~という低コストから始められます。

一方、爬虫類テラリウムや両生類テラリウムを始める場合は高額になります。

生体を購入する費用に合わせて、大きな水槽やヒーター、根腐れ防止剤なども必要になってきます。場合によっては初期費用で数万円はかかるでしょう。また、ランニングコストとして生体のエサ代もかかります。

初心者が気軽に安くテラリウムを作りたい場合は、小さな容器にコケリウムを作ってみることがオススメです。

テラリウムの仲間

テラリウムのように、○○リウムという名前は他にもいくつかあります。それぞれテラリウムとの共通点も多いので、紹介していきます。

アクアリウム

名前の通り、アクアリウムとは水生の動植物の飼育・栽培となります。幼少期に金魚を飼った経験はないでしょうか?金魚鉢での金魚の飼育もアクアリウムの一種です。

アクアリウムについてはこちらの記事で詳しく紹介しています

パルダリウム

パルダリウムとは、テラリウムの中でも特に熱帯雨林や湿地をイメージしたものになります。

アクアテラリウムとも似ていますが、パルダリウムの場合、水深はほとんどなく、動物よりも植物にフォーカスをした特徴があります。

ビバリウム

ビバリウム(vivarium)とは、アクアリウムやテラリウム、パルダリウム全ての総称です。viva(生命)+arium(空間・場所)を合わせた言葉です。

ハーバリウム

ハーバリウムとは、ボトルなどの容器の中に、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを長いピンセットを使用して入れ、そこに専用のオイルを注いでフタをしたものです。

テラリウムとの違いとしては、水分のある植物は一切使わず、ドライフラワーやブリザードフラワーを用いる点になります。昨今では、インテリアとして人気があります。

テラリウムは一生楽しめる趣味

この記事では、テラリウムの種類や魅力、費用、派生趣味を紹介してきました。

テラリウムには育てる植物や飼育する生体によって様々な種類があります。そのため、自分の予算やセンスに合わせて自由に始められることが特徴です。

気軽にお部屋のインテリアとしてもオシャレに変化させることもでき、趣味としては非常に幅広い楽しみ方があります。

また、体力が必要なわけではないので人生を通じての趣味としても可能です。癒しや生涯を通じた趣味を求めている方は、テラリウムを始めてはいかがでしょうか?

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