ベタとはどんな魚?特徴や種類、寿命、価格を紹介!

ベタとはどんな魚?特徴や種類、寿命、価格を紹介!

ベタという熱帯魚をご存知でしょうか。ベタは身近なホームセンターでも売っており、アクアリウム初心者でも比較的飼いやすい種類の熱帯魚です。

この記事では、そんなベタの特徴や種類、寿命、価格を紹介します。

ベタとは?基本的な特徴を紹介

ベタとはどんな魚?

まずはベタの基本的な情報を紹介します。

  • 原産:タイ王国
  • 学名:betta
  • 分類:スズキ目オスフロネムス属
  • 体長:2~4cm

ベタはタイ王国メコン川流域が原産地の熱帯魚です。自然界では河川や水田に生息しています。プランクトンや昆虫の幼虫など餌にしている、肉食系の魚です。

ラビリンス器官

ベタの仲間は、エラの中にラビリンス器官(迷宮器官)という空気呼吸器官を持っています。このラビリンス器官を使うことで、ベタは空気中の酸素を直接取り込むことができます。そのため、ベタは水中の酸素が少ない状況でも生存でき、アクアリウム初心者でも比較的簡単に飼育できます

ベタの飼育方法はこちらの記事で詳しく紹介しています

ベタの和名「闘魚」

ベタには「闘魚」という和名があります。

ベタは非常に強い闘争心を持っており、オスは縄張りに入る個体に威嚇・攻撃する習性があります。そのため、同じ水槽に2匹のベタを入れると、互いにヒレやエラ広げたり体を震わせたりして威嚇し合います。(この威嚇行動は「フレアリング」と呼ばれています。)

強い闘争心という特性を利用して、ベタを賭け事や遊戯として戦わせる「闘魚」が盛んに行われました。

ベタのオスとメスの違い

ベタはのオスとメスの違いは、ヒレと身体の大きさです。メスの方がオスよりヒレが小さくいてす。また、メスは体が太く、色も鮮やかではありません。

生後1か月未満の稚魚の間はオスとメスで差は見られませんが、生後2か月が過ぎるとメスの身体に変化が出てきます。これはオスと違い、メスは産卵管や卵巣を持っているためです。

また、メスは攻撃性が低いため、メス同士の混泳は可能です。

品種改良によるバリエーション

ベタは品種改良によって、ユニークな個性を持つ種類が多く存在しています。

例えば、ベタ同士を戦わせる闘魚のために、闘争本能を高める目的で品種改良を行い、より気性が荒い強い品種が誕生していきました。

また、品種改良によって交配を重ね、より鮮やかな体色をもつ個体もあらわれました。美しさを求めて品種改良が重ねられ、美しい色や珍しい柄、ヒレや尾の長い品種が誕生しています。

代表的なベタの種類

ベタの仲間は種類が豊富で、現在約70種類が存在しています。

ベタには、アクアショップやホームセンターで売られている一般的な品種から、ショーベタと呼ばれる「ショーに出すためのベタ」など、様々な特徴を持った品種があります。

ここからは代表的なベタの種類を紹介していきます。

ベタ・スプレンデンス

ベタの原種と言われています。小振りなヒレを持ち、色彩も改良品種ほど派手ではありません。古くから飼育されてきた歴史ある種です。絶滅危惧の危機に瀕しており、実物を見ることは難しくなりつつあります。

トラディショナル・ベタ

最も一般的なベタの1つです。「トラベタ」「ベールテール」ともいわれ、流通量も多く、熱帯魚店以外のホームセンターやECサイトでも販売されています。ベタ飼育初心者にはオススメの種類です。

クラウンテール

クラウンテールはショーベタの1種で、ギザギザ状の長いヒレを持っています。

ヒレが放射線状に伸びており、広げたときに王冠(クラウン)のように見える美しい品種です。成長に伴うヒレの伸長の様子がわかりやすく、ホームセンターなどでも販売されている品種です。

プラカット

プラカットは原種に近い品種で、気性が荒く、闘魚でも使用されています。

オスは、ヒレが多種よりも短く、がっしりした身体つきです。

プラカットもショーベタの1種です。

ハーフムーン

ハーフムーンもショーベタの1種で、尾ヒレが180度近く開く品種です。

半円状に広げたヒレが半月に見えることから、ハーフムーンと呼ばれています。見た目が美しいため人気も高く、愛好家が多い種です。

ワイルドベタ

ワイルドベタはその名の通りベタの野生種です。品種改良がされておらず、性格はおとなしめです。現在では他の種類を比較して高値で取引されています。

ベタ・マクロストマ

ベタ・マクロストマは、ベタの王様とも呼ばれるほど美しく迫力のある品種です。

ベタ・ユニマクラータ

低湿地域に生息しているベタで、体長が15㎝にもなる大型種です。

ベタの寿命はどのくらい?

ベタの寿命は短くて1年、長くて5年程度です。野生下や飼育下、個体や環境によっても違ってきますが、上手に飼えば3〜5年は生きてくれます。

若いベタは動きが素早く、エサの食いつきもいいです。また、好奇心が強く、水槽の近くに人がよると興味を示します。

一方、歳をとったベタは動きが穏やかになります。ヒレが大きくなることも特徴です。

ベタの価格はどのくらい?

ベタは品種によって価格が幅広い魚です。

一般的に多く販売されているトラディショナル・ベタが最も安価な品種です。単色のトラディショナル・ベタの場合、1,000円以下で販売されることが多いです。

人気が高い改良品種のクラウンテールは、1,000円以下~2,000円弱程度で販売されています。

尾ひれが大きく広がるハーフムーンは、2,000円台後半から高いものだと10,000円台までと、ベタの中でも比較的高めの価格設定がされた品種です。

希少なワイルドベタになると、20,000円以上する場合もあります。

ベタはアクアリウム初心者でも飼いやすい熱帯魚

この記事では、ベタの特徴や種類、寿命や価格を紹介してきました。

ベタは初心者でも飼いやすい熱帯魚の中では比較的大きく、見応えのある魚です。ラビリンス器官のおかげで酸欠にも強いため、大きな水槽でなくても飼育することができます。

見た目の美しいベタは、高額になることもあります。初心者は比較的価格の低い、トラディショナル・ベタやクラウンテールから飼い始めてみると良いでしょう。

ベタの飼育になれてきたら、ハーフムーンなどのショーベタを飼育してみるとアクアリウムの幅が広がります!

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